「フィリピンの大学に留学するにはいくらかかるの?」
「フィリピンの大学の学費を知りたい」
「学費以外に必要なものは?」
フィリピンセブ島留学に関するこのようなお悩みはありませんか?
フィリピンの大学への留学費用を知ることで、ご自身にあった留学先がわかるでしょう。
海外留学エージェントを運営しており、延べ500名以上の留学相談経験がある私が解説します。
この記事を読むと、フィリピンの大学の費用ついて知識が深まります。
学校タイプ別|フィリピンの大学の学費
フィリピンの大学は学費が安いといわれていますが、私立大学・国立大学・州立大学によって学費が大きく異なります。
大学への留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
私立大学
フィリピンの私立大学の年間の学費は5万円〜40万円と幅広く、首都のマニラでは学費は高くなる傾向があり、地方へ行けば行くほど学費は安くなります。
私立大学の学費は設備と立地によって変動しますが、公立大学よりも学費が高く比較的設備や施設が整っている場合が多いです。
ご参考までにフィリピンの有名私立大学の学費を紹介します。
デ・ラ・サール大学 | 41万~45万円 |
アテネオ・デ・マニラ大学 | 32万~36万円 |
聖トーマス大学 | 18万~22万円 |
国立大学
国立大学の学費ですが、2018年よりフィリピン人学生を対象に無償となりました。
外国人留学生の場合は年間の学費は5万〜10万円ですが、私立大学と州立大学の間くらいの学費になります。
国の予算で運営されていることから、私立大学と比べて設備が古い場合があるようです。
フィリピン大学マニラ校 | 約7万円 |
フィリピン大学ディリマン校 | 約7万円 |
フィリピン工科大学 | 約5万円 |
州立大学
フィリピンの州立大学の学費は非常にリーズナブルで、年間の学費は2万円〜4万円です。
州立大学に通っている学生の大半は現地に住むフィリピン人で、私立大学や国立大学と比べて海外からの留学生はほとんどいません。
ミンナダオ州立 イリガン工科大学 | 2万~4万円 |
西ミンダナオ州立大学 | 約2万円 |
留学タイプ別|フィリピンの大学の学費
フィリピンの大学に留学するには、交換留学、私費留学、正規留学の3パターンがあります。
ここではそれぞれのパターンについて見ていきますので、参考にしてください。
交換留学
交換留学は、大学同士が提携を結び双方の大学の学生を交換する形で留学する方法です。
自分が通っている大学に籍を置きながら、学術交流協定を結んでいる海外の大学へ1学期間や1年間通うことができ、多くの場合は学費が免除になります。
交換留学のメリットは、フィリピンの大学で取得した単位を日本の大学の単位として認められることから、留学しても留年することなく通常通り卒業できます。
また、留学手続きは大学がしてくれる場合がほとんどです。
私費留学・認定留学
私費留学・認定留学の場合は双方の大学の間で協定が結ばれている場合と、個人で留学先を選ぶ場合があります。
年間の学費に関しては、先程ご紹介した私立大学・国立大学・州立大学の学費がかかるだけでなく、在籍している日本の大学の学費も払う必要があるケースが多いです。
在籍している大学を休学して留学する場合と、留学先の大学での履修を単位として認められる場合があるので、出願前に在籍している大学に確認しましょう。
正規留学
正規留学とは、フィリピンの大学や大学院に進学して専門課程の勉強をし、大学・大学院の卒業資格や学位や博士号の取得を目指すものです。
フィリピンは物価が安いため、日本やアメリカやイギリス、カナダなどの英語圏の大学に進学するよりも学費や生活費等が安いと言われています。
MBAの取得を目指している場合も、フィリピンの場合は他の先進国と比べて安い費用で取得可能です。
学費以外にかかる費用
ここではフィリピンの大学に留学する費用で学費以外にかかる費用を解説します。
大学への留学を検討している方は、参考にしてください。
渡航費
日本からフィリピンまでは飛行機で約4時間半の距離で、渡航費は50,000円〜70,000円が相場です。
早割や格安航空券、乗り継ぎ便を利用するとよりリーズナブルに渡航できます。
海外留学保険料
海外留学保険とは、海外留学中に病気や怪我をしたときに治療費を補償してくれる保険です。
これ以外にも他人に怪我を負わせてしまったり、物を壊した時、盗難なども補償します。
長い留学期間を安心して安全に過ごすためにも、海外留学保険へは忘れずに加入しておきましょう。
保険内容によって保険料は変動しますが、1カ月当たり12,000円程度かかります。
ビザ申請費
18歳以上でフィリピンの大学に留学する方は、学生ビザ9Fが必要です。
学校から入学許可を得た後に、申請書類を準備して駐日フィリピン大使館か総領事館でビザの申請を行ってください。
申請に必要な書類は下記のとおりです。
- パスポート非移民ビザ申請用紙
- パスポートサイズのカラー写真
- 入学資格証明書(CAE) の原本とそのコピー1部
- 犯罪経歴証明書
- 医師からの証明書
SPP(就学許可証)申請費用
フィリピンに留学する外国人は全員、留学期間にかかわらずSPP(就学許可証)が必ず必要です。
申請費用は1回につき6,000ペソ〜6,500ペソで、有効期間は6ヶ月です。
SPP(就学許可証)を未取得でフィリピンに入国し、学校に通った場合は入国管理法違反になるので注意してください。
外国人登録証費用
フィリピンに留学するには、ビザやSPP(就学許可証)以外にも外国人登録証2種類が必要です。
- ACR I-Card(Alien Certificate of Registration)
- ECC(Emigration Clearance Certificate)
ACR I-Card(Alien Certificate of Registration)は外国人登録証でフィリピンに60日以上滞在する場合に必要で、費用は3,000ペソから3,500ペソです。
ECC(Emigration Clearance Certificate)は無犯罪証明書のことで、フィリピンに180日以上滞在した外国人は全員必要で、費用は500ペソです。
有効期間は1ヶ月なので出国の1週間以上前には取得しておきましょう。
家賃
フィリピンの大学に留学した場合の滞在先は、大学の敷地内にある寮かアパート、コンドミニアムになるでしょう。
寮に滞在した場合の家賃は1ヶ月あたり10,000円〜30,000円で、多くの場合は水道光熱費込みの費用となっています。
寮の部屋は2人部屋か8人〜12人の大人数部屋の場合が大半で、シャワーや洗面所は共有するスタイルです。
学費が高い大学の場合は比較的寮はきれいで設備も整っている傾向がありますが、中には設備が古い場合もあるようです。
アパートやコンドミニアムの家賃は1カ月当たり30,000円〜40,000円です。
集団生活が苦手な場合や自由に過ごしたい方や、綺麗で設備が整ったところで生活したい方にはアパートやコンドミニアムがおすすめです。
その他生活費
基本は自炊をしつつ、時々外食するイメージで考えると、1ヶ月当たりの食費は10,000円〜20,000円です。
その他の生活費としては、水道光熱費・交際費・通信費・日用品代・交通費があげられますが、1ヶ月当たり40,000円ほど準備しておけば十分足りるでしょう。
フィリピンは日本よりも物価が安いので、節約しようと思えば生活費を抑えることが可能です。
まとめ
ここではフィリピンの大学に留学する際に必要となる費用を学校・留学タイプ別に解説しました。
フィリピンには私立大学・国立大学・州立大学があり、それぞれ学費が異なります。
学校の設備や立地によって学費が変わってくるので、留学でどんなことを学んで留学生活で何を重視するのか検討の上、大学を選ぶと良いでしょう。
フィリピンの大学に留学するには交換留学・私費留学・正規留学の3つのパターンがありますが、どのパターンを選ぶかによって日本で在席している大学の卒業のタイミングが変わってきます。
学校のタイプや留学のタイプによって留学にかかる費用は異なりますが、フィリピンの物価は比較的安いため、節約しようと思えば費用を抑えることも可能です。
フィリピンの大学への留学を検討している方はぜひ参考にしてください。
よくある質問
- フィリピンの大学の種類を教えてください。
-
フィリピンには私立大学・国立大学・州立大学があり、それぞれ費用が異なります。
- 交換留学のメリットは何ですか?
-
交換留学のメリットは、フィリピンの大学で取得した単位を日本の大学の単位として認められることから、留学しても留年することなく通常通り卒業できます。
- 正規留学について教えてください。
-
フィリピンの大学や大学院に進学して専門課程の勉強をし、大学・大学院の卒業資格や学位や博士号の取得を目指す留学のことです。
- 学生ビザはどこで申請すればよいですか?
-
駐日フィリピン大使館か総領事館で申請を行ってください。