フィリピン留学をする予定なんだけど
「フィリピン通貨のペソについて詳しく知りたい」
「フィリピンペソを使う場合の注意点って何だろう?」
と悩んでいませんか?
フィリピン留学が決まったものの、フィリピンの通貨についてあまり知らずに渡航する留学生は多いです。
なぜなら、最近の日本ではキャッシュレス決済が広く普及しており、通貨についてあまり考えずに生活している人が増えているからです。
そこで今回は、留学エージェントのWebライターで合計3年間の海外留学をした私が、フィリピン通貨のペソについて解説します。
この記事では、フィリピンペソの基本情報と注意点についてお伝えします。
この記事を読むと、留学前にフィリピン通貨について詳しくなり、現地通貨を用いた支払いにスムーズに慣れることができます。
結論は、フィリピンはまだまだ現金社会であるため、渡航前に通貨についての基本情報を把握しておくと役に立つでしょう。
留学前にフィリピンの通貨ペソについて知っておこう
フィリピンに到着して留学生活が始まってしまうと、勉強などで忙しくなるので、留学前にフィリピン通貨について知っておいた方が良いでしょう。
短期留学であれ長期留学であれ、フィリピンではペソを使って生活していかなければなりません。
ペソについてよくわからない状態で支払いをしていくと、損をしてしまうこともあります。
フィリピン通貨ペソとは?
それでは、フィリピン通貨である「ペソ」についての基本情報をお伝えします。
植民地時代に取り入れられた通貨
現在フィリピンで使われている通貨ペソは、スペインの植民地時代であった19世紀に取り入れられたものです。
「ペソ」はスペイン語で「重さ」という意味があり、旧スペイン領の国で貿易などの通貨として広く使われていました。
他の国のペソとは異なる
メキシコ・チリ・コロンビアなど過去にスペインの植民地であった国々では、現在でも通貨としてペソが使われていますが、同じ名前でもそれぞれの通貨価値は異なります。
フィリピンペソも、他の国のペソとは価値もデザインも全く別のものです。
アメリカドルやオーストラリアドル、シンガポールドルなどをイメージすれば、わかりやすいかもしれません。
フィリピン通貨ペソの表記方法
フィリピン通貨であるペソは、数字の前にPHPや₱を置いて表記します。
PHPは国際通貨コードで、₱は通貨記号です。
1ペソ以下を表す補助通貨は「センタボ」と呼ばれ、centavoと書きます。
フィリピンではピソと発音する
フィリピンペソ(peso)というのは英語表記で、フィリピンの現地語であるタガログ語ではピソ(piso)と発音します。
センタボ(centavo)は、タガログ語でセンティモ(sentimo)と言います。
日本語のドルは英語でダラー(dollar)、英語のイェン(yen)は日本語で円(エン)と発音するように、言語によって発音が少し異なるイメージです。
紙幣は6種類
ペソの紙幣は、1000・500・200・100・50・20ペソの6種類があります。
全ての紙幣は同じ大きさで、黄色・赤・青などそれぞれ異なる色が使用されていてわかりやすいです。
また、紙幣にはフィリピンの英雄・世界遺産・有名な動物・伝統模様が描かれています。
硬貨は7種類
ペソの硬貨は、20・10・5・1ペソ、そして25・5・1センタボの7種類があります。(1ペソ=100センタボ)
2019年に新20ペソ硬貨が発行され、今後は20ペソ紙幣を廃止する予定とのことなので、注意してください。
大きめの硬貨がペソで、硬貨にはフィリピンの英雄と有名な植物が描かれています。
現在のレート
2023年6月時点でのフィリピンのレートは2.6円です。
フィリピンペソのレートはここ数年で2.0~2.6円あたりで推移しており、フィリピンペソを円に換算する時は、ペソを2倍にするとおおよその金額を把握することができます。
フィリピンではどんな支払い方法があるの?
ここでは、フィリピンではどのような支払い方法があるのか、ご説明します。
基本的には現金払い
フィリピン国内での支払いは、基本的に現金払いとなります。
マニラやセブなどの大都市を除いて、カードやアプリなどでの支払いがあまり普及していません。
そのため、フィリピンで生活していくためには、常に現金を持ち歩く必要があります。
クレジットカードが使えるお店も
現金払いが基本とはいっても、マニラやセブなどの外国人が多く住む大都市ではクレジットカードで支払えるお店が増えています。
特に、大型のショッピングモールや、価格帯が高めのレストランやホテルではカード払いを受け付けている所が多いので、支払い前に確認をしてみてください。
なるべくカードで支払いをしておくと、現金の使用を最低限に抑えることができます。
海外で使えるキャッシュカードも便利
海外で使えるキャッシュカードだと、日本の口座に入っているお金をフィリピンのATMでペソに替えて引き出せるので、とても便利です。
楽天銀行や三井住友銀行などの主要銀行で口座を開設でき、入金しておけば現地でデビットカードとして使うこともできます。
両替する手間が省ける上に、盗難対策にもなるのでおすすめですが、ATMの設備があまり整っていないようなフィリピンの地方都市へ留学する場合は、利用できる機会が少ないかもしれません。
電子マネーも一応使える
最近のフィリピンでは、電子マネーが使える場所も出てきています。
日本でも最近広く利用されているQRコード決済も、セブなどの一部の都市では対応しているお店があります。
ただ、まだ一般的な支払い方法になってはおらず、使えるお店も対応できるスタッフも少ないので、あまり選択肢に入れない方が良いかもしれません。
フィリピンの通貨ペソを使う場合の注意点
最後に、フィリピンの通貨ペソを現地で使う場合の注意点を5つお伝えします。
チップを払うべき場所がある
フィリピンでは、基本的にチップを払う必要はありませんが、払った方が良い場所はあるので覚えておきましょう。
マッサージショップやホテル、レストランなどで、自分が満足できるサービスを受けたら、お礼の気持ちとして渡します。
チップに硬貨を渡すと少なすぎて逆に失礼に当たるので、最低でも20ペソ紙幣を使うようにしてください。
市内の両替所はトラブルが多い
市内の両替所は為替レートが良く、手数料も安い所がありますが、少ない金額や偽札を渡されるトラブルが多発しているので気をつけましょう。
フィリピンの空港や大型ショッピングモールの両替所は、レートもそれなりに良くてトラブルが少ないのでおすすめです。
日本国内で両替するのも安全性が高いですが、意外と手数料が高いので、なるべくフィリピン現地で両替した方が良さそうです。
現金を取り出す際はスリに注意
物価の違いから、フィリピンでは日本人はお金持ちというイメージが強く狙われやすいので、人前で現金を取り出す際はスリに注意してください。
現地のフィリピン人でさえも日常生活で盗難被害に遭うほど、日本よりも全体的に治安が悪いので、常に盗まれるかもしれないという意識を持って行動しましょう。
外出する時は最低限の現金しか持たない、カバンの中でお金を取り出すなどの心がけをしましょう。
小さいお店だとおつりをくれない
フィリピンでは小さいお店だとおつりをくれないことが結構あるので、外出する時は硬貨などの細かいお金を持ち歩くようにしてください。
特に、バスやタクシーなどの公共交通機関では、運転手が細かいお金を用意していないことが多いため、例えば100ペソの支払いを1000ペソでしようとすると、拒否されることがあります。
コンビニや大きいスーパーでなるべく崩しておくようにしましょう。
旧紙幣は原則使用不可
フィリピンでは、2010年に現在使われている新紙幣に変更されて、現在では旧紙幣が原則使用不可となっています。
旧紙幣から新紙幣への移行期間が設けられていましたが、2015年に終了したため、銀行へ旧紙幣を持っていっても紙幣の交換を断られる場合があります。
そのため、個人商店などでおつりをもらう際には、気をつけるようにしてください。
まとめ
今回は、フィリピン通貨であるペソについての基本情報と注意点についてお伝えしました。
マニラやセブなどの大都市ではキャッシュレス決済に対応しているお店はありますが、フィリピンでは現金払いが主流となっているので、フィリピン通貨ペソについての基本的な知識は留学前に身につけておくようにしましょう。
両替所に関しては、語学学校がレートの良い所を紹介してくれる場合も多いので、聞いてみると良さそうです。
よくある質問
- 自宅にメキシコペソがあるのですが、フィリピンで使用できますか。
-
通貨名は同じでもメキシコペソとフィリピンペソは全く異なるもので、メキシコペソをフィリピンで使用することはできないため、注意してください。
- フィリピン留学へ行く前に日本円をフィリピンペソに両替したいのですが、空港で両替した方がレートは良いのでしょうか。
-
空港を含む日本国内の両替所はレートに上乗せする手数料を高く設定していることが多いです。
そのため、最低限のペソを日本で両替しておいて、あとはフィリピン現地の空港やショッピングモール内の両替所を利用することをおすすめします。
- フィリピンではクレジットカードが使えますか。
-
はい、使えるお店もあります。
フィリピンでは現金払いが主流となっていますが、マニラやセブなどの大都市ではクレジットカードを使えるお店が増えてきています。