ワーキングホリデーの代わりにマルタ島で仕事をするまでの流れを解説!

マルタ ワーキング ホリデー

マルタはワーキングホリデーができないみたいだけど

「学生ビザで仕事をするための条件は?」

「アルバイトをするまでの大まかな流れを知りたい」

と悩んでいませんか?

マルタ共和国では、現時点でワーキングホリデーはできませんが、実は学生ビザでアルバイトをすることができます。

なぜなら、2018年4月より、EU圏外の留学生でも一定の条件を満たせばアルバイトができるようにルールが変更されたからです。

そこで今回は、留学エージェントのWebライターで合計3年間の海外留学をして、現在はマルタ共和国に在住している私が、マルタ島でのアルバイトについて解説します。

この記事では、留学生がマルタ島で働くための条件と、アルバイトをするまでの流れをお伝えします。

この記事を読むと、マルタ島で学生ビザを取得してアルバイトをする上での条件がわかり、仕事をするまでにすべきことを具体的に知ることができます。

結論は、マルタ共和国で学生ビザを取得した留学生は、英語コースのレッスン数やマルタ共和国での滞在期間など、いくつかの条件を満たして雇用主を見つけることができれば、週20時間まで合法的に働くことができます。

目次

マルタ共和国のワーキングホリデー(ワーホリ)事情

まずは、マルタ共和国のワーキングホリデー(ワーホリ)事情について、簡単にご説明します。

現時点ではマルタ共和国でワーキングホリデーをすることはできない

現時点では、マルタ共和国と日本はワーキングホリデー協定を締結していないため、マルタ共和国でワーキングホリデーをすることはできません。

ヨーロッパでは多くの国でワーキングホリデーができるため、マルタ共和国でもワーキングホリデーができると勘違いしてしまう方もいます。

将来的には協定が結ばれる可能性も

日本とワーキングホリデー協定を締結してないマルタ共和国ですが、将来的に協定が結ばれる可能性はあります。

というのも、2018年に行われた日本とマルタ共和国の首脳会議では、協定の締結について前向きに検討するということで合意されたからです。

今の時点では具体的な内容は決まっていないようですが、近いうちに話し合いが行われるかもしれません。

どうしてもワーキングホリデーがしたいなら他の国を選択しよう

どうしてもワーキングホリデーがしたいという場合は、他の国を選択した方が良さそうです。

ヨーロッパの国だと、イギリス・フランス・ドイツ・アイルランド・デンマーク・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・オーストリア・スペイン・ハンガリーなどでワーキングホリデーをすることが可能です。

しかし、マルタ共和国での滞在にこだわりたい場合は、学生ビザでアルバイトをすることを検討してみましょう。

ワーキングホリデーの代わりにマルタ留学をして学生ビザで働くための条件

マルタ共和国では、学生ビザを取得していれば国内で働くことができるため、ワーキングホリデーの代わりに学生ビザで渡航する留学生もたくさんいます。

学生ビザで仕事をするためには、以下のような条件を満たす必要があります。

  • 為替レート:1ユーロ=157円

マルタ共和国に90日以上の滞在をすること

マルタ島で留学生として働くことを希望する場合、マルタ共和国に90日以上の滞在をすることが求められます。

マルタ島で留学生が仕事をするためには学生ビザの取得をしなければなりませんが、ビザを取得できるのは90日以上滞在する留学生が対象です。

そのため、ワーキングホリデーのように少し長く滞在しながら働きたいという方は、90日以上のマルタ留学を計画しましょう。

週15時間以上の英語レッスンがあるコースを受講すること

マルタ共和国の学生ビザを申請するには、週15時間以上の英語レッスンがあるコースを受講しなければなりません。

留学費用を節約しようと週に10時間程度のコースを受講してしまった場合は、学生ビザの申請ができないので注意しましょう。

就労許可を取得すること

学生ビザで仕事をするためには、就労許可(Employment licence)も合わせて取得する必要があります。

勤務先の会社が留学生のビザ事情について詳しくない場合もあるので、前もって語学学校や留学エージェントに確認をしておくと安心です。

就労許可の申請費用は230ユーロ(36,110円)です。

労働時間が週20時間以内であること

マルタ共和国で学生ビザを取得して働く留学生は、労働時間を週20時間以内としなければなりません。

そうすると、留学生がフルタイムで勤務することは難しく、基本的にアルバイトとして雇ってもらうことになります。

就労を開始するのはマルタ共和国に入国してから13週目以降であること

留学生が学生ビザでの就労を開始できるのは、マルタ共和国への入国日から13週目以降となります。

マルタ島では、仕事を探すのに時間がかかったり、手続きを予定通りに進めることができなかったりすることがあるので、13週目以降にスムーズに仕事を始めるためにも、早めに準備をしていきましょう。

マルタ島でアルバイトをするまでの流れ

ここでは、マルタ島でアルバイトをするまでの大まかな流れをお伝えします。

語学学校で英語コースの受講開始

マルタ島に到着したら、まずは語学学校で英語コースの受講を開始しましょう。

学生ビザを申請するためには、英語コースへの出席率が80%以上である必要があります。

ビザが却下されてしまう原因にもなりますので、なるべく欠席はしないように心がけてください。

学生ビザの申請・取得

マルタ共和国の学生ビザは、シェンゲンビザ(日本人はビザなし)で入国して、国内で申請手続きを行います。

学生ビザの申請から取得までは1ヶ月前後の時間がかかると言われていますが、留学生によって異なり、2ヶ月近くかかったというケースもあるので、マルタ共和国へ入国したらなるべく早めに申請手続きを始めましょう。

語学学校によってはビザ申請のサポートをしてくれますが、心配であれば留学エージェントを利用することをおすすめします。

マルタ島で仕事探し

マルタ島でアルバイトをする上で仕事探しは非常に重要なので、気合いを入れて探していきましょう。

マルタ島で仕事を見つけるには、JobsplusやMalta parkなどの求人サイトを確認したり、店頭などに貼られている求人募集のお知らせを探したり、友人に紹介してもらったりする方法があります。

留学生のアルバイトで選ばれやすい職種は、飲食店・ホテル・お土産屋などとなっているので、参考にしてみてください。

就労許可の申請・取得

マルタ島でのアルバイト先が決まったら、就労許可(Employment licence)の申請を行います。

就労許可の申請にはアルバイト先の雇用主からのサインが必要となるため、必ず仕事が決まってから手続きを進めるようにしましょう。

申請から取得まではおよそ1ヶ月程度かかるとされています。

マルタ島でのアルバイトをスタート

無事にアルバイト先が決まり就労許可も取得できたら、マルタ島でのアルバイトをスタートさせましょう。

前述したように、学生ビザでの滞在は学業を優先しなければならず、出席率が80%を下回るとビザが取り消される可能性もあるので気をつけてください。

マルタ島でワーキングホリデーのように仕事をするメリット

最後に、マルタ島でワーキングホリデーのように仕事をするメリットを5つお伝えします。

30歳以上の社会人でも挑戦できる

マルタ島の学生ビザには、ワーキングホリデーのように申請年齢に上限がないので、30歳以上の社会人でも挑戦できます。

ワーキングホリデーをしたかったけど31歳の誕生日を迎えてしまい、チャンスを逃してしまったという方は、学生ビザを取得してマルタ島でアルバイトをすることを検討しても良いかもしれません。

留学費用を抑えられる

マルタ島でアルバイトをしてお金を稼ぐことで、留学費用を抑えられる点もメリットの1つです。

また、マルタ共和国の物価は他のヨーロッパ諸国と比較すると安いため、語学学校や滞在にかかる費用を抑えることができます。

飲食関連の仕事は求人が豊富

マルタ島は飲食関連の仕事の求人が豊富なので、留学生でもアルバイト先を見つけやすいです。

その理由は、レストランやカフェなどの飲食店の仕事は時給が低いため働き手が少なく、常に人手不足となっているからです。

マルタ島では職場の雰囲気がカジュアルなことが多いので、厳しい労働環境に慣れている日本人にとっては、ストレスフリーに仕事ができるかもしれません。

様々なアクセントの英語に慣れることができる

マルタ島は世界中から観光客や移住者が集まる国際的な島なので、仕事を通じて様々なアクセントの英語に慣れることができます。

マルタ人の話す英語だけでなく、アジア・中東・アフリカ・南米など、母国語の影響を受けた独特なアクセントの英語も聞く機会が多いです。

グローバル化が進む現代においては、非ネイティブが話す英語を理解することも重要なので、将来の仕事で役に立つはずです。

学生ビザで最長1年まで滞在できる

マルタ共和国の学生ビザは、最長1年まで滞在できます。

基本的に、語学学校で受講する英語コースの期間と同じ期間だけビザがもらえるので、1年間の学生ビザを希望する場合は1年間の英語コースを申し込みましょう。

場合によっては1年以上の滞在もできるようですが、詳細は語学学校か留学エージェントに問い合わせてみた方が良さそうです。

まとめ

今回は、留学生がマルタ島で仕事をする条件と、アルバイトをするまでの大まかな流れについて解説しました。

留学生がマルタ島でアルバイトをするためには、滞在期間や英語コースの受講期間などの条件を満たした上で、雇用主からサインをもらい就労許可を取得する必要があります。

手続きを進める中で思わぬトラブルが発生する場合もあるので、心配な方は留学エージェントを利用してみるのも良いと思いますよ。

よくある質問

マルタ島で留学中にアルバイトをしたいのですが、最低時給はいくらくらいなのでしょうか。

2023年のマルタ共和国の​​最低賃金は週192.73ユーロ(約30,258円)となっており、週5日・1日8時間働いたとすると、最低時給は約4.8ユーロ(約753円)です。

  • 為替レート:1ユーロ=157円。小数点以下切り捨て。
マルタ島の語学学校は、学生ビザの申請代行をしてくれるのでしょうか。

はい、語学学校によっては学生ビザの申請代行をしてくれる場合もあるようです。

念のため、留学予定の学校へ確認するか、留学エージェントへ問い合わせてみた方が良いでしょう。

マルタ島に1年留学した場合の総費用を教えてください。

マルタ島に1年留学した場合、総費用の目安は450~480万円となります。

ただし、こちらの費用は為替レートの変動や物価上昇により、大きく変わる場合がありますので、参考程度にご覧ください。

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この記事を書いた人

学生時代に交換留学で1年間イギリスに留学。卒業後は、日本語教師として働きながら、フランスでワーキングホリデー留学と語学留学を経験。現在は、マルタ島在住で主にフリーランスライターとして活動。

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