マルタで有給インターンシップをすることはできるの？無給は？

「マルタで有給のインターンシップはできるの？」

「マルタで有給の仕事をする方法はある？」

このようなお悩みはありませんか？

マルタで有給のインターンシップをしてみたいと思う方は少なくなりません。

なぜなら、マルタで給料をもらいながらインターンシップをすると、生活費を抑えながらマルタおよびヨーロッパでの就業経験を積むことができて、効率が良いからです。

そこで今回は、留学エージェントのWebライターで合計3年間の海外留学をして、現在はマルタ共和国に在住している私が、マルタでの有給インターンシップについて解説します。

この記事では、マルタで有給のインターンシップはできるのかという点と、マルタで有給の仕事をする方法についてお伝えします。

この記事を読むと、マルタでインターンシップおよび有給の仕事をする方法を知ることができます。

結論は、マルタでは有給のインターンシップをすることは難しいですが、無給のインターンシップであればハードルが低く、初心者でも挑戦しやすいです。

マルタで有給インターンシップをすることは難しい

まずは、マルタでの有給インターンシップについて簡単にご説明します。

基本的に非EU国民は有給インターンシップをさせてもらえない

マルタでは日本人のような非EU国民は、有給インターンシップをさせてもらうことが難しいという現状があります。

その理由は、非EU国民の場合はハードルの高い就労ビザを取得しなければならないからです。

また、マルタは島国であることから、有給インターンシップの案件が限られており、EU国民が優先的になってしまうということも理由の1つです。

逆にお金を払わなければならないことも

マルタでのインターンシップは、逆に学生がお金を払わなければならない場合も多いです。

例えば、語学学校などにインターンシップをサポートしてもらうケースだと、留学生1人あたり200～300ユーロ（32,000～48,000円）の手数料が発生します。

※為替レート：1ユーロ＝160円（2024年2月5日時点）

インターンシップは職業体験という扱い

マルタでのインターンシップは、学生側の履歴書にメリットがある「職業体験」という扱いで行われることが多いです。

そのため、マルタでのインターンシップは無給での参加になりやすいという状況があります。

数ヶ月以上の参加が求められる

マルタのインターンシップは、無給・有給に関わらず、数ヶ月以上の参加が求められることがあります。

というのも、マルタではインターンシップという立場であっても、会社員の一員として実践的な業務をすることを求められるからです。

1週間などの超短期インターンシップは、会社側もあまり受け入れてくれません。

マルタではワーキングホリデーもできない

2024年2月現在では、マルタと日本の間でワーキングホリデー協定が結ばれていないため、マルタでワーキングホリデーをして有給インターンシップをするというのも難しいです。

ただし、2018年に行われたマルタと日本の首脳会談で、協定について前向きに検討するという話合いが行われたので、近い将来実現に向けて大きく動く可能性はあるでしょう。

マルタで有給の仕事をする方法

ここでは、有給インターンシップ以外で、マルタで有給の仕事をする方法をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

学生ビザでアルバイトをする

マルタに90日以上滞在する留学生は学生ビザを取得すると思いますが、マルタの学生ビザはアルバイトをすることが許されています。

語学留学の学生ビザでは最長1年の滞在をすることもできるので、有給インターンシップ代わりにマルタでアルバイトに挑戦してみるのも良いかもしれません。

ただし、就労許可（Employment license）の申請や、週15時間以上の英語レッスンの受講などの条件がいくつかあるので、注意しましょう。

フルタイムの仕事を探す

マルタでフルタイムの仕事を探して、現地就職するという方法もあります。

現地就職の場合は、雇用先の会社からサポートを得て就労ビザを取得しますが、有給インターンシップよりも専門的な業務に携わることができます。

あまり知られていませんが、マルタでは日本人向けの求人が多く、語学留学をしてそのまま現地就職というケースはよくあります。

オンラインで働く

マルタ現地での仕事ではありませんが、マルタで有給の仕事をする目的が留学費用のためという感じであれば、日本の会社とリモートワークをして、オンラインで働くという選択肢もあります。

最近ではリモートワークに前向きな会社が増えているので、マルタで有給の仕事を探すよりもハードルが低いかもしれません。

マルタで無給のインターンシップをすることは可能

前項で、マルタで有給のインターンシップをすることは難しいとお伝えしましたが、無給のインターンシップであれば外国人でもすることができます。

語学学校を通せば簡単

マルタで無給のインターンシップをする場合は、現地の語学学校を通すと学校が会社の手配などのサポートをしてくれるので、スムーズです。

実際に、マルタの語学学校には英語コース×無給インターンシップのプログラムを提供している所があり、外国人がマルタでインターンシップをする場合には、そのようなプログラムに参加することが主流となっています。

ただし、年齢・英語力・最低申込み期間などの条件を満たさなければならないので気をつけましょう。

サービス業が多い

マルタの無給インターンシップで選べる仕事は、サービス業が多いという特徴があります。

特に、マルタは留学を中心とした教育業や観光業が盛んなので、ホテル・レストラン・語学学校・旅行会社などは夏のハイシーズンに人手不足となりやすく、インターン生の募集も積極的に行われます。

賄いや滞在場所を提供してくれる会社も

無給のインターンシップといっても、マルタでは賄いや滞在場所を無料で提供してくれる会社もあります。

賄いに関しては、レストランやカフェなどの飲食店だと出やすいかもしれません。

ノービザでもインターンシップに参加できる

無給インターンシップは給料が発生しないので、ノービザ（ビザなし）でも参加できます。

マルタはシェンゲン協定加盟国であるため、日本人は90日以内の滞在はビザ申請が必要なく、無給であれば自由にインターンシップに参加することが可能です。

マルタでの無給インターンシップにおすすめの語学学校

マルタでの無給インターンシップには、以下の語学学校がおすすめです。

• Gateway School of English
• Easy School of Languages
• AM Language Studio
• European School of English
• Ace English Malta

マルタでのインターンシップ・スケジュール例

最後に、マルタの語学学校で英語コース×無給インターンシップをする場合のスケジュール例をご紹介します。

マルタ留学エージェントに相談

まずは、マルタ留学エージェントに相談をしてみます。

エージェントの利用は必須ではありませんが、マルタでの無給インターンシップは学校選びが非常に重要となるため、マルタ留学に特化した留学エージェントを使うと効率良く準備を進めることができます。

海外でのインターンシップなので、余裕をもって遅くても出発の半年前くらいから準備を始めると良いでしょう。

学校選び

次に学校選びをしますが、自分が納得できるまで時間をかけて行うようにしましょう。

語学学校によっては、インターンシップの斡旋を行っていない所もあるので注意が必要です。

学校が決まったら、手続きを進めて出発の準備をしていきます。

英語コースの受講

マルタに渡航したら、まずは英語コースの受講をします。

選択する語学学校やコース、英語力によって英語コースの受講期間は異なりますが、例えば1ヶ月の英語コースで仕事に必要なビジネス英語を学ぶのも良いでしょう。

インターンシップへの参加に向け、語学学校のスタッフや派遣先の会社と面接をしてインターン先を確定します。（日本出発前に確定する場合もある）

インターンシップへ参加

英語コースが終わったら、いよいよインターンシップへ参加します。

会社によって最低参加期間は異なりますが、仮に2ヶ月とすると、英語コースとの1ヶ月を合わせて3ヶ月のビザなしインターンシップをすることができます。

修了証の発行・帰国

無事にインターンシップが終わると、語学学校へ戻ってフィードバックを受けます。

その後、問題がなければインターンシップ修了証を発行してもらい、日本へ帰国します。

まとめ

今回は、マルタで有給のインターンシップはできるのかという点について主にお伝えしました。

マルタで有給のインターンシップをすることは難しいですが、無給であれば非EU国民でも比較的簡単に参加することができます。

海外が初めてという方や、英語力に自信がないという方は、ぜひ留学エージェントへ一度相談をしてみてください。

よくある質問

マルタで語学学校が提供するインターンシッププログラムに半年間参加しようと思っていますが、総費用の目安はいくらくらいですか。

マルタの語学学校で半年間のインターンシッププログラムに参加した場合の総費用は、160万～240万円程度が目安です。

ただ、為替レートの変動や物価上昇によって金額が大きく変わる可能性があるので、参考程度にご覧ください。

マルタでの無給インターンシップで求められる英語力はどのくらいですか。

およそ中級以上のレベルが求められるでしょう。

TOEICだと、600点以上が目安となります。

マルタで無給インターンシップをして、そのまま現地就職をすることは可能ですか。

現地で仕事が見つかれば可能でしょう。

マルタでは日本人向けの求人が多いため、留学後にそのまま現地就職をするケースはよく見られます。